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秘密の時間は私のもの

第7章 2人の関係

様子見、ってことなんだろうか。


料理で言う毒見役?



おぉ、こわ....



女の怖さを再確認すると同時。


俺の耳に届いた声。



「あ、あそこにまだいるよ。行け行け」



げっ、やべ....



この場から離れようと歩き出したところで


見えたのは笑っている颯太、と........






滝波









チッ



思わず出る舌打ちに近くを通っていた数名が


体をビクつかせたのが分かった。


おかげで来ようとしていた女子も引かせることに成功したらしい。



なんで滝波と一緒にいるんだよ


A.同じクラスだから



......そう。そうなのだ。


同じクラスという理由もあってか


あの2人、俺が知らない内にどんどん仲良くなりやがってる。


放課後でもないのにああやって話してる現場を山程見ている。



同じクラスってずるい.....



なんて思うだけで


きっと颯太と同じクラスでも俺は颯太と馴れ合わなかっただろう。

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