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秘密の時間は私のもの

第8章 藤塚亞

ほら、完成。



......って、昨日見たAVの女優じゃねぇか



はぁと息を吐き、自分を戒める。


興味はある。


し、気にもなる。


しかし、相手は年上。


年上はちょっとって思う節はあるし


なにより“俺が”気になってるってのが気に食わない。


例えば、その保険医に童貞を捧げるとしよう。


きっと相手は経験豊富だろうしガキ扱いされて終わるだろう。


それを想像するだけでイライラする。


スるなら俺が主導権を握りたい。


だから、同級生を狙っているというのに。


ということで収まれ。


俺の探究心。


俺に寄ってくる女は山程いるんだから


わざわざ寄ってこない女を選ぶことはない。


俺は周りの男子達の会話をシャットダウンするように


机に伏し、目を閉じた。

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