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ディーン×サム

第1章 Forbidden Fruit

僕は目を開けた。

「ディーン……」

これは夢なのか?僕は確かルシファーとミカエルの檻にいて……。僕は……。

「サム、大丈夫か?うなされてたぞ」

兄貴の手が僕の頬をそっと包んだ。銃ダコだらけの、固くて武骨な手。でも、優しくて温かな手だ。
そうか、僕はあの檻から出たんだっけ。今はまた兄貴と一緒にいる。たまにそれを忘れそうになる時があるんだ。
あの檻が現実で、兄貴のほうが夢なんだと思う時が。時々ほんとに分からなくなる。

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