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ディーン×サム

第1章 Forbidden Fruit

だって、毎晩のように、眠るたびにあの檻に逆戻りするんだから。
でもホントにあれは夢なのかな?実は僕はまだ檻の中にいて、兄貴の夢を見ているだけなのかもしれない。
僕は身体が震え出すのを感じた。そう考えると、怖くてたまらなくなったんだ。

「サミー……」

兄貴は震える僕を両腕でしっかりと抱き締めてくれた。僕は目を閉じて、兄貴の匂いを胸に吸い込んだ。慣れ親しんだ匂いにいくらか気分が落ち着いたが、それでもまだ不安だった。

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