テキストサイズ

ディーン×サム

第2章 Amazing Grace

「どうした?サミー」

ディーンは、バスルームの前でうずくまる弟に声をかけた。

「また気分が悪いのか?」

ここのところ、サムは毎朝のように吐いている。ディーンも心配していたのだ。弟は何か悪い病気なのではないのか?

「今日は病院に行こう。一度診てもらったほうがいい」
「いい……」
「よくない。ほら、立てるか?」

「ほっといてよ」

サムは兄の手を振り払った。

「サム?大丈夫か?」
「大丈夫か?だって?!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ