テキストサイズ

黒の青空

第6章 4

____________________________……
_____________________……
________________……


『お前、自分のしたことわかってんのか?』


そんなこと…わかってるよ

自分のしたことなんやから


『そうゆう意味じゃない。やったことの重大さだよ。元に戻したいとき、戻れると思ってんのか?』


…戻す気なんか…

てか絶対元に戻れないから、戻そうなんて考えへんし…


『時期に面倒な存在になるぞ。何も考えずに自分の都合で戻したら、1番苦しむのは彼女だ。それぐらいわかってるよな?』


………


『それとも何だ?誰かにバレるまでこんな関係続けるのか?』


…黙れよ


『黙れ?俺が黙ったところでお前賢く行動できるのか?自分でそう思うか?』


黙れって…


『お前自分じゃ賢いとか思ってるかもしれねぇけどそんなの思いこみだぞ。こんな関係をコントロールしようとかただのバカだ。お前今世のニュースで騒がれてるクズな人間になっちまってんだよ』


うるせぇよ‼︎‼︎

お前だって俺じゃねぇか‼︎‼︎

黙れって………‼︎‼︎


_____________________________________……
____________________________……
_____________________……


「洋」


自分の名前を呼ばれて目を開けた

真っ暗な部屋


「うなされてたで」


目が少し慣れてきて、理緒の顔がぼんやり見えてきた


「…うなされてた…?」
「何か苦しそうだった。汗びっしょりやん」


今冬やで?ってちょっと驚いてるような、でも心配そうに理緒は言って俺の額の汗を袖でぽんぽんと拭いてくれた


「…俺が俺に話しかけてくる夢みた」
「…」


理緒は黙った

くだらないか

そりゃそうだ


「…しんどかった?」


心配してくれてる

優しく受け止めるように聞いてくれた


「…すげぇしんどかった」
「そっか」


頭を撫でてくれた

汗で髪がところどころ濡れてるのに、気にせず撫でてくれた









それは、俺が再び眠りにつくまで…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ