
黒の青空
第6章 4
「………ん…」
外の光で目が覚めた
デジタル時計を見ると、目覚まし時計として働く15分前
冬にしては珍しいほど外が晴れていた
青空だった
横を見たら理緒が布団に包まってた
猫みたい
髪をそっと撫でた
さらさらふわふわ…
あの時と同じ
しばらく眺めてみる
小さく肩が上下して、それに合わせて小さな寝息
儚く見えた
今にも消えてしまいそうだった
ガバッ
「ふぇ⁈…よ、洋…?」
ぎゅーっと抱きしめた
胸に顔を埋める
抱きしめた、というより抱きついた形
理緒は寝ていたものだから突然のことに当然驚いていた
「びっくりするやんー、起こしてからにしてよー」
でも理緒は優しい
突然のことでも俺の頭を撫でてくれる
ぎゅーっと抱きしめ返してくれる
「何か喋ってよー、寝てるん?」
「起きてる」
「あれから寝れたー?」
その時目覚まし時計が鳴り響いた
カチッと止める
「起きなな」
「やだー」
「学校やろー」
昨日のうちやないんやからーって理緒は俺の頭ををぐしゃぐしゃする
「も〜、やめろよ〜、寝癖酷なるやん〜」
「起きないとちゅーするで?」
そう言ってちゅっと一瞬だけ唇同士が触れた
「結局するんやん」
「くふふふ」
嬉しそうに笑う
何だか癒された
「起きるか」
「もいっかい寝ーよおっと」
「ずるい〜」
そんな朝
ほんのちょっとだけじゃれあって
いつもの身支度をして
俺は学校に行った
そう言えば今日は金曜日だった
青空が眩しい
自転車をこぎながら思った
きれいな青空だった
外の光で目が覚めた
デジタル時計を見ると、目覚まし時計として働く15分前
冬にしては珍しいほど外が晴れていた
青空だった
横を見たら理緒が布団に包まってた
猫みたい
髪をそっと撫でた
さらさらふわふわ…
あの時と同じ
しばらく眺めてみる
小さく肩が上下して、それに合わせて小さな寝息
儚く見えた
今にも消えてしまいそうだった
ガバッ
「ふぇ⁈…よ、洋…?」
ぎゅーっと抱きしめた
胸に顔を埋める
抱きしめた、というより抱きついた形
理緒は寝ていたものだから突然のことに当然驚いていた
「びっくりするやんー、起こしてからにしてよー」
でも理緒は優しい
突然のことでも俺の頭を撫でてくれる
ぎゅーっと抱きしめ返してくれる
「何か喋ってよー、寝てるん?」
「起きてる」
「あれから寝れたー?」
その時目覚まし時計が鳴り響いた
カチッと止める
「起きなな」
「やだー」
「学校やろー」
昨日のうちやないんやからーって理緒は俺の頭ををぐしゃぐしゃする
「も〜、やめろよ〜、寝癖酷なるやん〜」
「起きないとちゅーするで?」
そう言ってちゅっと一瞬だけ唇同士が触れた
「結局するんやん」
「くふふふ」
嬉しそうに笑う
何だか癒された
「起きるか」
「もいっかい寝ーよおっと」
「ずるい〜」
そんな朝
ほんのちょっとだけじゃれあって
いつもの身支度をして
俺は学校に行った
そう言えば今日は金曜日だった
青空が眩しい
自転車をこぎながら思った
きれいな青空だった
