
黒の青空
第6章 4
「お帰りなさい」
あいつの言った通り理緒は起きていた
「どこ行っとったん?」
「…お、怒らない?」
「お、怒る?なな、な、何で?」
理緒は訳が分からないといった表情
夢と同じってわけではないんやな
「なーなー鞄置いてどこ行っとったんよー」
俺の腕を掴んで同じ質問
答えないと
「…内谷の…買い物に付き合ってた…」
「…春の?…何で?」
「何か…強制…」
怖い
ただ怖い
「…そっか」
「え?」
ビクビクする必要がどこにあったんやろ
理緒はただそれだけ返して
「春やもんな」
そう言って笑った
「怒らないとあかんとこ?」
「え…わからへん」
「そりゃあんまりにも春と一緒やったら嫌やけど…うちは束縛できる立場やないし」
諦めのように聞こえた
「それは今どうでもええねんけどな洋」
理緒は俺の胸に寄りかかった
あぁ、そうだ
寂しい…んよな…
「起こしてほしかったなぁ…」
上目遣い
「うん…ごめん」
愛しくなって、軽くキスをした
あいつの言った通り理緒は起きていた
「どこ行っとったん?」
「…お、怒らない?」
「お、怒る?なな、な、何で?」
理緒は訳が分からないといった表情
夢と同じってわけではないんやな
「なーなー鞄置いてどこ行っとったんよー」
俺の腕を掴んで同じ質問
答えないと
「…内谷の…買い物に付き合ってた…」
「…春の?…何で?」
「何か…強制…」
怖い
ただ怖い
「…そっか」
「え?」
ビクビクする必要がどこにあったんやろ
理緒はただそれだけ返して
「春やもんな」
そう言って笑った
「怒らないとあかんとこ?」
「え…わからへん」
「そりゃあんまりにも春と一緒やったら嫌やけど…うちは束縛できる立場やないし」
諦めのように聞こえた
「それは今どうでもええねんけどな洋」
理緒は俺の胸に寄りかかった
あぁ、そうだ
寂しい…んよな…
「起こしてほしかったなぁ…」
上目遣い
「うん…ごめん」
愛しくなって、軽くキスをした
