テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第9章 買物。

「っ!瑠依。悪い。」

そういうと九条は俺の頭を持ち自分側へ寄せる。

「ふぅぐ!ぐっふ、」
「うっ!」

口に広がる苦味と青臭さ。
吐き出しそうになる。

「悪い。瑠依。出していいから。」

少し息をあげながら九条は言う。
だが、九条の言葉に反し俺はそれを飲み込む。
鼻からなんとも言えない生臭さが抜ける。

「・・飲んだの?」
「ん。喉が・・・」

ポロポロと涙が溢れる。
それを見た九条は優しく引き寄せると俺に深い深いキスをする。
さっき俺がした幼稚なのじゃない。
優しく、優しく。

「んっふぁ!」
「瑠依。悪かったな。最後。」
「んっ」

九条の唇が下へ下へ下がる。
いつのまにか上着は脱げ既に九条の手は下側に差し掛かっている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ