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特別刑務所(仮)

第9章 買物。

「そうか。」
「九条?」
「頑張ったんだよな。ただ生きるために。それがこの結果か。」
「九条?」
「瑠依。殺しがいけないことが、わからないかもしれない。でもお前はなんの罪もない人も殺してる。それは償っていかなきゃいけない。それはわかるか?」
「えーと、なんとなく。」

そういうと九条は俺の頭を撫でた。

「ならいい。ここで、これか先どう生きていかなきゃいけないのか考えるんだ。俺も、この区に住むあいつらも考えてくれる。だから、」


九条は言葉を選ぶかのように俺に説明する。
なんとなくだけど九条の言いたいことはわかった気もした。
ただ今はそれよりも眠い。

「って、瑠依。寝ちゃダメだから。シャワー浴びないと」
「明日する。」
「はー。腹壊すぞ。掻き出さないと」
「んーー」


眠った俺を見て九条は性の知識に乏しいのも考えものだなと苦笑しながら俺の中に出したものを風呂場で掻き出していた。
それを知るのはまだ少しあとのこと。

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