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特別刑務所(仮)

第9章 買物。

「気がついたら警察に見張られて過ごす日々。施設に預けられたもののいつ暴れだすかわからない俺をみんな腫れ物のようにあつかったよ。」
「園長や警察官に毎日のように言われた。人を殺してはいけない。人を傷つけてはいけない。そんなことを言われ数年が過ぎた。テレビで流れるのは法律改訂のニュース。警察どもも園の連中もやっとかと言わんばかりに俺を捕まえにかかったよ。」
「俺はギリギリで逃げた。園を出る直前園長があんたみたいな犯罪者とっとと死刑になればいい。そう叫んでた。俺が虐待されてる間誰も助けてくれなかったのに、親父たちは誰にも非難されなかったのに俺は自分の身を守っただけなのに・・・・」
「逃げて逃げてでも、ついに捕まった。警察の事情聴取で悪いと思ってるのか聞かれたけどわからないんだもん。何がいけないの?」


涙が込み上げる。


「わからない、そう答えたら警察の人間はいきなり殴りかかり刃物を俺に突きつけ、いきなり頬を切られた。痛いかって笑いながら聞かれた。わけわかんなくて逃げようとしたけど大人4人に武器なしで敵うけもなく牢獄に。そんでこんなとこだよ。」

自傷ぎみに笑う。そんな俺を九条は優しく抱き締める。

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