特別刑務所(仮)
第11章 試験。
教室にはいるとすでに数人勉強しているものがいた。
瀬川たち曰く彼らは補講常連組だそうで、相当厳しいその補講を一教科でも減らすために勉強をしているらしい。
「とりあえずるーちゃん勉強しよう!」
瀬川はバンバンと机を叩く。俺は椅子に座りなにも書かれていない自分のノートと真新しい教科書を出した。
「えっと、簡単なのからいこうか。」
そう言うと瀬川はノートに書き始めた。
(X+2)(5+X)=
「これできる?」
「なにこれ?何をどうするの?ばつばつに?」
「ち、ちがう!えっと、最初のはエックス。次がたすって読むの。で、えっと、最初にXと5をかけて、、、」
ち、ちんぷんかんぷんだ。
「るーちゃん、掛け算わかる?」
「・・・・」
俺が無言でいると狩野が一枚の紙をくれた。
それは九九早見表。
「これのとおり覚えれば掛け算は問題ないよ。割り算はこの逆で」
と、狩野は必死に勉強を教える。
瀬川たち曰く彼らは補講常連組だそうで、相当厳しいその補講を一教科でも減らすために勉強をしているらしい。
「とりあえずるーちゃん勉強しよう!」
瀬川はバンバンと机を叩く。俺は椅子に座りなにも書かれていない自分のノートと真新しい教科書を出した。
「えっと、簡単なのからいこうか。」
そう言うと瀬川はノートに書き始めた。
(X+2)(5+X)=
「これできる?」
「なにこれ?何をどうするの?ばつばつに?」
「ち、ちがう!えっと、最初のはエックス。次がたすって読むの。で、えっと、最初にXと5をかけて、、、」
ち、ちんぷんかんぷんだ。
「るーちゃん、掛け算わかる?」
「・・・・」
俺が無言でいると狩野が一枚の紙をくれた。
それは九九早見表。
「これのとおり覚えれば掛け算は問題ないよ。割り算はこの逆で」
と、狩野は必死に勉強を教える。