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特別刑務所(仮)

第11章 試験。

「だ、か、ら何で覚えられねーわけ?」
「だって、わっかんねーだもん!人多すぎ!なんなの?!」
「はー。もういい。とりあえず諦めろ。もうなんでは止めろ。暗記しろ。何もない頭だ詰め込め。」
「むっ!もう止めた!ご飯!」
「覚えられるまでお預け。」
「・・・・・・いいもん。お風呂入って寝る!」


九条のばか!
なんとかの戦いとかなんとかかんとか外の変とか、わかんないんだもん。
覚えられないんだもん。

体を洗い湯船に浸かる。
お湯に口をつけブクブクする。
泡がひとつまた一つできは消えていく。


「ぷはっ!くるしー。・・・どうせ無理だよ。今さら。」

体も温まり湯船から上がる。

「そう言えば。」

風呂場にある鏡を擦り曇りを払う。
自分の首筋を見ると虫に刺されたような赤い痕。

「なんだこれ?とれない。」

ごしごし擦るが変化はない。

「首輪・・・」

そこに居座るその痕は本当に首輪のようだった。

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