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特別刑務所(仮)

第11章 試験。

「瑠依?どうだったの?」
「・・・頑張ったよ。出来たかは別として。」
「・・・・・自信は?」
「ない。」



皆先程までの瑠依の沈黙を理解した。
佐野と狩野も各自帰って自己採点と報告をすると言って帰っていった。



「そーいえばー和は、九条さんとなにお話ししてたのー?」
「ん?えっと」


そこまで言うと駒場は九条を見る。

「そうだな。今夜のご飯とか。」


真面目な顔で九条が答える。

「ははは。九条さんは楽しいねー
内緒な話ならそー言ってよー」
「内緒と言うか・・・・・・まぁ、夕飯の話は本当にしていたけどな。」
「そーなのー!?和夕飯はー俺、ケーキがいいー」


それはないと駒場が困り顔で答える。

「九条。俺もケーキ食べたい。」
「寝言は寝て言え。」
「けち。」

俺もと言うと瀬川がやっぱり夕飯はケーキだよねーと笑いながら言う。
そんな俺と瀬川に半ば呆れた九条と駒場に遮られこの話は終わった。

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