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特別刑務所(仮)

第12章 お薬。

そっと服の上から乳首に触れる。
九条に触られるとあんなにも感じるのに自分で触れてもたいして感じない。
それでも、だんだんと固さを増す。
微かに感じるくすぐったさに声をだす。

「ん・・」
「感じるの?」
「んっ、わかんないけど・・でも」
「ふーん、わかんないのに良いんだ」

九条の声が聞こえる度に体が反応する。
九条の手がこちらに伸びる。
・・・・・・はずだったのに
玄関の開く音が聞こえ、九条は伸ばす手をやめる。


「瑠依、その手動かすのやめたらもう触ってあげないから。」
「え?」
「瑠依は良い子だから言うことを聞けるね?」


九条はそう言って立ち上がり玄関に向かう。
取り残された俺はとりあえず、九条に言われるがまま触れ続ける。


「なんか・・・むなしい」

独り言のつもりだったがいつのまにか戻っていた九条と、その影に2人に聞かれてしまった。

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