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特別刑務所(仮)

第12章 お薬。

「虚しいか。そうだな。確かにこの光景は大分」
「え!?」

自分でやれといっておきながらなんと言う言われ・・・
と、いうよりその後ろの方々・・・


「九条、可哀想なことさせるなよ。」
「るーちゃん・・・」
「やだ!何で?」

どうやらうちを訪ねてきたのは駒場と瀬川だったらしく、駒場は呆れたように九条に言う。
瀬川は俺を見ながらどうしたものかと駒場にくっつく。

「瑠依。手がお留守だよ。誰がやめて言いなんていったの?続けなよ。友達に見られてる方が案外感じてるんじゃないのか?」
「・・・っ」

動揺から手が止まっていたのを指摘される。
とは言え、瀬川と駒場がいるのに続けられるほど俺は変態じゃない。

「九条さん!るーちゃん可哀想だよ!」
「ま、あれが罰を与えてるって言うなら俺たちは止められないけどそうじゃないんだろ?」
「仕方ない。瑠依、やめていいよ。こっちおいで。」

二人のお陰で九条から許しが出る。
とは言えあんな痴態晒しておいて、瀬川の顔を見合わせるような席なんか座れるはずもなく、ソファーにうずくまる。

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