無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

いつもよりも早く目が覚める。
隣のベッドを見るとまだ九条が寝ている。
時計の針を見るとまだ朝の5時。

「早くに目が覚めすぎた・・・
・・・トイレ」

明け方の寒さに催す。
静かにベッドから抜け、トイレを目指す。

「はー。すっきり。」

水を流し手を洗う。
冷たい水が手に触れる。
そのせいで余計目が覚めた。
トイレのドアを開けると寝室のドアも開いた。

「おはよ。」
「あ、おはよう。うるさかった？」
「いや、別に。」


少しまだ眠そうな九条は寝癖を整えながら答える。

「ところで瑠依、珍しいね。こんなに朝早く起きるなんて。
テストの結果が気になって目が覚めたか？」

洗面所から歯を磨きながら出てきた九条に問われすっかり忘れきっていたテストのことを思い出す。