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特別刑務所(仮)

第13章 結果。

「あ、そうだ瑠依。駒が謝ってたぞ」
「え?ああ。瀬川にも言われた。」
「そう。」


ソファーに腰かける俺を抱き上げ九条は自分の膝にのせる。

「朝は邪魔されたからな。続きしようか。」
「ん、あ、ねー、九条。」
「ん?」

好きって伝えるのも大切だよ。
瀬川もいってたし。よし。伝えるぞ!

「あのね。俺その・・・」
「なに?」
「九条が好き。」
「・・・・・・」

あー言っちゃった・・・
黙ってるし・・・
やっぱりそういうのじゃないよね九条は・・・

「やっぱなし!今のなし!」
「無しなの?」
「だって、俺のことは性処理道具なんでしょ?」
「は?そうなの?」
「本にっ」

そこまで言うと口を口で塞がれた。

「俺は瑠依を少なくともそうは見てないつもりだけど?」
「でも、困っただろ?」
「いや・・・むしろ嬉しいよ。俺も瑠依が好きだよ。本当は優しかったり怖がりだったり、素直なところも全部。」
「犯罪者だよ?」
「そうだね。でも俺も対して変わらない・・・」
「え?」


どういうこと?
と、聞きかけたそこ時勢いよく玄関の開く音と、人の走る音が聞こえてきた。

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