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特別刑務所(仮)

第15章 誕生。

放課後になり俺と、狩野、瀬川は中央広場で佐野と別れ買い物に繰り出した。

「でー、ゆうちゃんはー、予算とかあるのー?」
「一応2,000円までで押さえたい。」
「んー、結構良いの買えるんじゃない?」

俺たちはアクセサリーの売っている雑貨屋へ入る。
入ってすぐのところに置かれている指輪を狩野は見る。

「ペアリングー?ゆうちゃん可愛い!」
「あ、いや。あ、ピアスだ」
「んー?紛れ込んでたんだねー。そうだ!ペアピアスにすればー?和ならピアス開けてくれるよー?」
「んー。でも、喜ぶかな?穴開けなきゃだし・・・」

そんな二人のやり取りを見ていると、店員が出てきた。

「何か探してるのか?」
「あ。いや、その・・・」

狩野が口ごもる。

「えっとー、プレゼントなら何が良いですかねー?」
「プレゼント?そうだな。人によりけとは思うが・・・一番人気なのはこれかな。」

そう言うと店主はブレスレットを手渡す。
真ん中にメッセージが掘れるタイプらしい。
ただ、お揃いとなると、俺たちは手枷が邪魔してブレスレットが見えないと言う難点がある・・・

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