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しばらく悩みやっぱりと、店主の薦めを丁寧に断る。

「るーちゃんは何が良いと思うー？」
「えーっと、ピアスってなんか良いよな。かっこいいし」
「たしかにー！やっぱりゆうちゃんペアピしなよー」

俺と瀬川に推されピアスを買う。
とは言え900円のそれだけだとなと、狩野は呟く。

「狩野・・・これは？」
「手袋？」
「うん。寒いし、値段もちょうど良いだろ？」

少し考えたがそれにしよ！と言いて茶色い革製の手袋とピアスを購入する。

「二人ともありがとう。こんなに遅くなってごめんね。心配してるよねみんな・・・」

空を見るとすでに真っ暗だった。
とは言えまだ時刻は6時・・・
冬は暗くなるのが早くて嫌になる。その上雨でも降りそうな天気なものだからより一層暗さを増していた。

「急いで帰ろー！」
「そうだな！」

三人で走って帰ることに。