
特別刑務所(仮)
第15章 誕生。
カチャッと小さな音をたて扉が開く。
部屋のなかは整理されており天井まで伸びる巨大な本棚には分厚い本がびっしりと積み込まれている。
部屋を見渡すと中央付近にある真っ黒なソファーで眠る九条の姿が見えた。
そのソファーの近くに写真が一枚・・・
「寝てるし・・・」
そっとなかに入り落ちている写真を拾う。
写真に写っているのは九条と駒場の二人。
二人の目はどこか荒んでいる。
しかも、ふたりの格好はまるで歴史の教科書に乗っていた軍服のようなもの。その服には黒ずんだあと・・・
俺はこの痕を知っている。
人の血液が飛び散り乾いたあとに出来る染み・・・
「・・・・・・」
そう言えば、俺も似たようなって・・・
九条は・・・
「ん・・・!」
「あ、」
写真を急に奪われ驚いてそちらを見る。
九条がこちらをすごい形相で睨み付けているのがわかった。
部屋のなかは整理されており天井まで伸びる巨大な本棚には分厚い本がびっしりと積み込まれている。
部屋を見渡すと中央付近にある真っ黒なソファーで眠る九条の姿が見えた。
そのソファーの近くに写真が一枚・・・
「寝てるし・・・」
そっとなかに入り落ちている写真を拾う。
写真に写っているのは九条と駒場の二人。
二人の目はどこか荒んでいる。
しかも、ふたりの格好はまるで歴史の教科書に乗っていた軍服のようなもの。その服には黒ずんだあと・・・
俺はこの痕を知っている。
人の血液が飛び散り乾いたあとに出来る染み・・・
「・・・・・・」
そう言えば、俺も似たようなって・・・
九条は・・・
「ん・・・!」
「あ、」
写真を急に奪われ驚いてそちらを見る。
九条がこちらをすごい形相で睨み付けているのがわかった。
