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特別刑務所(仮)

第16章 測定。

その夜は食べ過ぎて本当に動くのすら辛いほど・・・
九条に食べ過ぎだからと、言われるほどに。
あーでも美味しかったなー
また食べたいなーと名残惜しげにクリームを指で掬っているとまた作ってやるから意地汚いことしないのと手を叩かれてしまった。


「んー!食べ過ぎ幸せ」
「でも瑠依、あれだけ食べたんだから食後の運動はいつもの倍は必要じゃないの?」

ベッドの上でうつ伏せになり本を読みながら俺に問う。

「でも、今日はもう眠いの。」
「食べて寝てじゃあ太るよ?」
「九条は細い方が好き?」

そう聞くと九条はベッドに腰を掛けここにおいでと自分の足に手をやる。俺は素直に九条と向かい合うように腰かける。

「瑠依は軽すぎるくらいだね。いつも思ってたけど」
「そう?太った方がいい?」

腕を腰に回し抱き締められる。
顔を首もとに埋めんー、と呟く。

「くすぐったいよー。」
「瑠依は首が弱いね。首だけじゃないか・・・
ここも、ここも、ここも。瑠依の弱いところ・・いや、気持ちよくなれるところはいっぱい知ってる。」
「もー、なにするの!だから、九条は」

そこまで言うと口に指を当てられる。

「俺は瑠依ならどんな体型でも好きだよ」

たまに見せるそういう優しさ?っていうのかな。
そういうのにさ、ドキッとさせられるんだよね・・・

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