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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

今日は学校のイベントで体育祭が行われている。
俺たちチーム囚人は赤組。そして、九条たち率いるチーム刑務官は白組だ。
種目は至って普通。
午前は7種目午後8種目計15種目。とはいえ、そのうちの2種目には準備体操と整理体操が含まれているため実際は13種目。
しかも、俺のでるのは学年種目の矢切の渡しと、全体種目の綱引き、そして色別対抗リレー。ただ、これ全部午後・・・

「るーちゃん、暇そうね。」

テントでくつろぐ俺に瀬川が話しかける。

「そりゃーね。午前中出るものないし。瀬川はなにかでるの?」
「俺?俺はこれからパン食い競争!」

あー、納得と、心で呟く。

「あー、今納得したでしょー!顔に出てるよ。」

ぷくーと、顔を膨らませてから笑う。

「るーちゃん、午前中出ることなくても皆色々出てるし応援しなきゃ!そ、れ、に、」
「それに?」
「見て!今やってる障害物リレー!和がアンカー!」

それって、瀬川得だけじゃ?

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