特別刑務所(仮)
第2章 入館。
ここは日本国最高権利所。
ここでは日夜様々な法案や政策が執り行われている。
日本最大級の建物。
その建物の中の一角にある特別刑務所責任者専用部屋。
入り口から最も遠い場所に存在するその部屋に男は訪れた。
コンコン!
ドアを叩く音が静かな廊下に響く。
その音に次いでどうぞという声が小さく聞こえ扉が開かれた。
「おはようございます。所長。今日入館する入江瑠依の担当になりました九条元です。」
所長と呼ばれた男は書類にやっていた顔をあげた。
その顔は少しシワのはいった優しそうな老人だ。
所長は笑顔を向け九条に座るように声をかけた。
「そうかい。君が九条君か。噂はかねがね。腕がたつようだね。君が担当するその坊や書類にも書いてあるけど筋金入りの犯罪者さ。まるで悪意なんてないかのような口ぶりをする。この子にしっかりと教育を頼むよ。」
「はい。」
「それじゃあね、これ。」
所長の手から渡されたのは鍵であった。
その鍵には被験番号1056と。
「確かに。それでは行って参ります。」
九条はビシッと敬礼をし部屋をでた。
「裏少年犯罪更正プロジェクト始動。だな」
所長はそう呟きまた書類に目をおとした。
ここでは日夜様々な法案や政策が執り行われている。
日本最大級の建物。
その建物の中の一角にある特別刑務所責任者専用部屋。
入り口から最も遠い場所に存在するその部屋に男は訪れた。
コンコン!
ドアを叩く音が静かな廊下に響く。
その音に次いでどうぞという声が小さく聞こえ扉が開かれた。
「おはようございます。所長。今日入館する入江瑠依の担当になりました九条元です。」
所長と呼ばれた男は書類にやっていた顔をあげた。
その顔は少しシワのはいった優しそうな老人だ。
所長は笑顔を向け九条に座るように声をかけた。
「そうかい。君が九条君か。噂はかねがね。腕がたつようだね。君が担当するその坊や書類にも書いてあるけど筋金入りの犯罪者さ。まるで悪意なんてないかのような口ぶりをする。この子にしっかりと教育を頼むよ。」
「はい。」
「それじゃあね、これ。」
所長の手から渡されたのは鍵であった。
その鍵には被験番号1056と。
「確かに。それでは行って参ります。」
九条はビシッと敬礼をし部屋をでた。
「裏少年犯罪更正プロジェクト始動。だな」
所長はそう呟きまた書類に目をおとした。