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特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

それからどれくらい日々が過ぎただろうか。
どれくらい同期の候補生が死んだんだろうか。
そして、俺は何人の人間をこの手で・・・

感情が死んでいく。
殺すことに躊躇いが消える。
子供も、女も、年よりも殺した。手当たり次第。
仲間も手にかけた。

接近戦では飛び散る血液を体に浴びながら
遠距離戦では肉片も飛ばした
泣きながら助けにすがる子供に容赦なく拳銃を向け目をつら貫いた。

上の評価が上がる。
仲間の評価も上がる。
それと同時に妬みや僻み、恨みも日々上がった。

「おい、九条。お前この間殺した刑務官候補生、あれ俺の親友だったんだわ。」
「そうか」
「そうか。だと?てめーが殺したんだよ!しかも殺しておいてその場に放置したあげく、帰りは頭を踏み壊した。鬼畜の性としかおもえねーな!」
「・・・死んだ人間の肉片は当たりに転がってる。踏まなきゃ歩けないだろ?」

その言葉が引き金だったのか、俺の評価が気にくわないのか、親友を殺されたからか、それともこの異常な場所がそうさせたのか何一つわからないがやつはただ、俺に銃を向けた。

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