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特別刑務所(仮)

第21章 佐野。

あの日帰ってきた九条は深刻そうなそんな顔。
わけを聞いても何でもないの一点張り。
だけど、次の日にはいつもの九条に戻ってたし、一緒にいった木下さんは変わった様子もなく、他の皆にも訪ねたが特に思い当たることがないと言う。
だから、俺も気にするのをやめた。


「んー!朝が来るのはいつも早いなー」

背伸びをしながら布団から出て着替えをし下へ降りていく。
リビングのドアに手をかけたと扉が開き前のめりに転びそうになった。


「うわ!」
「っと、ごめんね瑠依君。」
「あ、大丈夫だけど・・・
って、あれ?木下さん?」
「おはよ。」
「おはようございます。」


なにしに来たんだろう?こんな朝から・・・

「瑠依、ご飯出来てるから食べておいで。」

木下さんに次いで出てきた九条に促されリビングに入らされる。
俺がリビングに入ると扉を閉め二人は玄関に向かった。

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