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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

そんな日が続いたある日、俺はテレビを騒がしていた殺人犯が捕まったニュース町の電気屋で知った。
その瞬間なにかが体に訴えた。

「俺なら・・・」


不思議とばれない自信がわいた。
その自信はたぶん今まで怪我をさせた相手から苦情が来たことがないから。
その日直ぐに少しはなれた場所に凶器を買いにいった。
できるだけ自然に。
高校生の自分が包丁を買うのは少し不自然さがあったから大きめのカッター。
離れた町を選んだのはその町の高校が文化祭をしていたから。
高校生が文具を買うのはごく自然。
なおかつ、離れた場所で買うことで俺のすむ場所から少し目を遠ざけるため。


「ふー。さて、誰にしよう。誰でも言い訳じゃないし」


駅のホームに設置されるベンチに座り人の観察をする。
スマホをいじり歩く人、新聞を見ながら飲み物を買う人、話しながら人の間をぬっていく人・・・

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