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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

数分間の電話が終わりその子はため息をつく。

「おねーさん!」
「え!?」
「あ、ごめんねー、驚かせたかなー?あのね道わからなくなっちゃってー教えてくれるー?」


いきなり話しかけたことに驚きはしたが、どうやら俺の背丈をみて年下とでも勘違いしたのだろう。
直ぐに驚いた顔は笑顔になる。

「君小学生?それとも中学生?」
「高校せー」

そう言うと、大人をからかわないの!と、俺の頭に手を乗せる。
本当なのにな・・・

「道がわからないって言ってたけど、引っ越してきたのかな?」
「うん、そーなのー!」
「そっかー、この辺目印になる場所少ないもんねー。よし!おねーちゃんが送ってあげよー」
「ほんとー?あのね、公園があったんだよねー僕んち!」


そう言うと、この辺の公園って言うとーといって俺の手を引き歩き始めた。

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