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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

彼女が完全に死んだのを確認して俺はスマホをとりだし、呟きサイトで一言、[疲れた・・・子供出来たとか・・・死にたい。]
そう書き残し、自分の指紋を拭き取ったカッターを握らせ、その場を去った。
翌日のニュースで知ったがどうやら自殺で処理されたそうだ。
一度上手く行けば後は、同じこと。
その日から幸せそうな人間を次々と殺した。
皆簡単に殺せたし、ばれることはなかった。そう、ばれてないと思っていたのに、まさか弟にばれるなんて。


「おい、見たぜ?希沙お前だろ?」
「朔・・・」

バカな子だ。黙っていればよかったのに・・・
俺よりも上に行こうとするから言い思いいっぱいしたろ?そろそろそこに俺も行かせてよ。

「がっはっ!」
「朔、お前、前に俺にいったよね?俺がいなきゃ全部一番って・・・
それって逆にって考えなかったの?」

弟が死んでも何度も、何度も・・・
血まみれのまま食堂に行くと姉が卒倒し、母が警察に通報し、父に取り押さえられた。

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