テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第23章 政府。

「んんー!!っい」

背伸びをし目を覚ます。
微かに腰に痛みが走る。


「年かな・・・」

冗談を一人呟きながら学校の仕度をする。
着替えを済ませ、下に降りる。
ふと、目を玄関にやるが誰も来ていない。

「変な癖みたいなってるよ俺・・・」

リビングのドアを開け朝食の置かれる席に座り、九条に挨拶といただきますを言い一人食べ始める。

「!」
「どうした?」
「くひょー!!ほれおいひー!」

バターロールを口一杯に詰める。
そんな俺に九条はハムスターと言いながら笑う。

「もう一個!」
「ゆっくり食べなよ。取らないから。」
「うん。でも、美味しいから」
「瑠依を見てると作ったかいがあると思えるね。」

コーヒーをすすりながら俺を見て、ニコッと笑う。
その笑顔につられ思わず笑う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ