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特別刑務所(仮)

第23章 政府。

扉の近くにある茂みに身を隠し、増田さんを待つ。


「なー、こればれたら俺たちどうなるのかな?」
「るーちゃん!今さらそんなの愚問だよ!」
「・・・そーだな!どうにでもなれだな!」
「当たって砕けろ!」
「瀬川、砕けたらまずいだろ?」
「二人とも静かに!来たよ」

俺たち二人がこそこそ話しているとどうやら増田さんが来たらしく、狩野に静止させられた。

「なー、ひとつ思ったんだけど、どうやって出るわけ?俺ら」
「・・・」

俺の疑問に狩野がそう言えばと言うかおでこちらを見る。


「俺わかるよ!さのっちが外に出た日に木下さんがロック番号入れてるの聞こえたし!」
「聞こえた?」
「そう!プッシュ音だよー!だから番号は任しといて!」

あ、あれか!
噂に聞く絶対音感とか言うやつ。
すごいな瀬川・・・

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