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特別刑務所(仮)

第5章 休息。

「るーちゃん!!」

その声に反応し顔を上げる。
振り返ると瀬川がこちらに向かい走ってくる。その後ろから佐野と狩野も歩いてこちらに来る。

「るーちゃん体平気?痛くない?」
「お、おう。」
「よかったー。」

瀬川はにこにこしながら、人の手を握る。そして、一瞬九条をちらっと見ると俺を佐野達の元へと引っ張っていく。

「るーちゃん。とりあえずゆうちゃんにごめんねしよ?」
「・・・狩野。ごめん。」
「別に気にしてないよ。俺だってここに来る前だったら理解不能だし。こんな格好。」

俺が狩野に謝ると瀬川はまるで良い子良い子するように人の頭を撫でた。

「これで解っただろ?ルールは絶対。その意味が。」

佐野が俺を見て言う。

「そうだな。あんなのはもう沢山だよ。」
「皆そう思ってはいるけどたまに下らないことでやらかすこともあるから気を付けることだね。九条さんの夜の趣味は知らないけど章の話だと相当Sっ気が強いらしいから。」
「夜?Sっ気?なんのこ「遅い。いつまでやってるの?早くかえるよ。」

佐野への質問は九条により遮られた。

「でも・・・」
「嫌でもすぐわかるよ。俺たちはこれから行くところがあるから話があるなら後でうちに来れば良い。」

そう言って三人は商店街へいってしまった。

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