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特別刑務所(仮)

第26章 未来。

俺は九条に連れられ懐かしい場所に向かった。

「・・・あれ?ここって」
「そうだよ。ここは刑務所の跡地だよ。」
「え?じゃあ家って」

九条の方を見るとニコッと笑う。俺はその笑顔を見て理解する。
俺は九条から離れ走る。
向かう先はもちろん・・・・・・

「はー、はー、っ!」

一気に走ったので息が絶え絶えになる。
顔をあげると懐かしい家が目に入った。それと同時に懐かしい姿が。

「・・・みんな!」
「るーちゃん!」
「瑠依・・・」
「瑠依君?!」
「ただいま!!」

皆は俺の声に振り返りこちらに駆け寄ってくる。
もちろん瀬川は俺に抱きつく。

「るーちゃんお帰り」
「ん、皆ただいま。手紙もいつもありがとう」
「やっと皆で暮らせるね。」
「うん。」

俺は首をこれでもかと言うほど上下に振る。

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