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特別刑務所(仮)

第27章 理由。

「瑠依は木下の父親を知ってるか?」
「木下さんの?」
「ああ」

知らないよ。と言うとそこから話そうかと・・・

「あいつの父親、木下義之はここの所長」
「え?!」
「って言ってもあいつが刑務官になるって言ったときに親子の縁を切られたとか言ってたから今はまー、父親じゃないのか・・・」

木下さんのお父さんは偉い人だったんだ・・・
でも、何で縁切る必要があったんだろ?

「ねー、九条なら尚更ここはなくなってるんじゃないの?」

普通はそうだよなー。
と、遠くを見つめるように話す。

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