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特別刑務所(仮)

第31章 誘拐。

目が覚めたら見知らぬ部屋にいた・・・
部屋と言うよりも薄暗い倉庫のような場所。
手足は紐で結ばれ頭がはっきりしない。

「よー、目が覚めたか?」
「あんた誰?」
「お前を誘拐した犯人とでも言っておくか。」


誘拐・・・?
はっきりしない頭で考えると薄ぼんやりと記憶が甦る。
そう言えば、皆が仕事で忙しくて俺だけ暇だったから一人寂しく散歩中だったんだっけ・・・
確かそのとき

「おい、小僧。今から九条に連絡をする。余計なことは喋らず助けてとだけ言えば良い。そうすれば痛い目見ずにお家に帰れるからな。」
「・・・」
「わかったな。」

男は俺に年を押し電話をかけはじめた。

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