特別刑務所(仮)
第31章 誘拐。
プルルル・・・プルルル・・・
仕事を終え着替えている最中に珍しく電話のコール音が響いた。
画面を見るが知らない番号。出るか少し躊躇ったが長々なるその音に恐らく用件があっての事だろうと電話をとることにした。
「・・・はい。」
「九条さんかい?」
機械的な声。
しゃべる相手側は恐ろしいほど静か。
「そうだけど。どちら様?」
「あんたの大切な子は俺が預かった。無傷で返してほしいなら今日午後3時、七羽工場跡地に1千万を持って来い。金を確認次第あんたの子は返してやるよ。ただし警察に通報したり金がない場合は取引中止だ・・・」
「・・・イタズラなら切るぞ?」
正直嫌がらせの類いだと思い半分電話を終わらせようとしていた。
「いたずらじゃないぜ。声を聞かせてやろう」
電話口に男が誰かに声をかける。
仕事を終え着替えている最中に珍しく電話のコール音が響いた。
画面を見るが知らない番号。出るか少し躊躇ったが長々なるその音に恐らく用件があっての事だろうと電話をとることにした。
「・・・はい。」
「九条さんかい?」
機械的な声。
しゃべる相手側は恐ろしいほど静か。
「そうだけど。どちら様?」
「あんたの大切な子は俺が預かった。無傷で返してほしいなら今日午後3時、七羽工場跡地に1千万を持って来い。金を確認次第あんたの子は返してやるよ。ただし警察に通報したり金がない場合は取引中止だ・・・」
「・・・イタズラなら切るぞ?」
正直嫌がらせの類いだと思い半分電話を終わらせようとしていた。
「いたずらじゃないぜ。声を聞かせてやろう」
電話口に男が誰かに声をかける。