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特別刑務所(仮)

第33章 怪我。

家に帰り事の次第を九条に話すと、ぶつけた相手が可哀想だとほぼ無感情に言う。

「ねー、可哀想って思ってないでしょ?」
「んなことねーよ?ま、ぶつけた方も悪いしな。何より下手していたら瑠依に当たってた可能性がある時点で同情の余地なしだな。」
「・・・・・・」


ぎゅっと、九条の背中に抱きつくとそのまま二階へ拉致られた・・・
ベッドに横にされふと、あの言葉が気になりキスをしようとする九条の唇にそっと人差し指を当てる

「何?」
「あ、あのね、殺すって言ってもしないよね?」
「木下が?」
「うん」


覆い被さる用にしていた体を起こし俺の横に腰かける。
そして、上着を脱ぐと俺に肩の傷を見せる。


「この傷」
「うん。ずっと気になってた」
「これ、木下に撃たれた傷だ。あいつの場合殺るときは殺る。」
「ちょ、それ大丈夫なの?」
「ま、佐野もいるし無理はしないだろ?それよりも」
「んっ、」


止められたからとほとんど強引なキスをする。
ま、確かに佐野がいるから大丈夫だと思うけど・・・
それにしても何で撃たれたんだろ?

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