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特別刑務所(仮)

第35章 ハッピーバレンタイン

「瑠依?」
「むー。苦いチョコ・・・」
「ビターチョコ食べたいの?」




俺がぼそっと発した言葉を拾い上げ聞いたことない言葉を言われる。
その言葉にぱっと顔を向けると不思議そうな顔をする。


「ビターチョコって苦いの?」
「ビターだし。カカオ70%とかのは結構。」
「ほほー。」


そんなものがこの世にはあったんだ!


「でも、瑠依嫌いだろ?てか、前に食べて舌がおかしいって騒いでなかった?」



ん?
んー?
あ、あれか!黒い四角いやつ!
あやつめがそうか!てか、あれ食べ物とは思えない・・・



「九条!」
「ん?」
「みんなと出掛けてくる」
「・・・・・・みんな?でも、確か木下はデートで水族館ホテル?だったかに行くって。
で、増田はイチゴ狩り?だったかな。で、駒はスイーツ祭りに行くらしいから皆いないだろ?」



な、聞いてないぞ!?
てか、佐野良いなー。水族館。俺も行きたい。
イチゴ狩りも、スイーツ祭りも・・・

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