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いつもと同じように朝が来る。
ただいつもと違い九条は起こしに来ない。
重たいからだを起こすと微かに腰に痛みが走る。
その痛みに昨日の記憶が蘇り顔を赤くする。

「俺・・・」
「瑠依。起きたの？」
「ふぁー！びっくりした。」

いつの間に来たのか九条は扉の前に腕を組立っていた。

「起きた、起きた。ちょっと外の空気吸いにいく。」

そう言って九条の横をすり抜ける。
階段をかけ降り玄関を明け外へ飛び出す。
薄着で飛び出したのを公開するぐらい張り詰めるような冷たさが体に染みる。そっと息を吐くと白い煙となり出ていく。

「寒い。白い。戻ろうかな。」

体を玄関に向け手をかけたとき、頭上から声が降ってきた。