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特別刑務所(仮)

第42章 迷い猫

朝外に行くと猫が玄関に座っていた。


「にゃー」

「・・・」

「にゃー」

「・・・」

「・・・反応してよ猫さん」



一人猫の真似をする悲しい構図に思わず猫に語りかけた。
それでもなお猫はお構いなしにそっぽを向く。
でも、その姿がまたかわいさを引き立たせた。
そっと差し出す手に反応を見せ鼻でタッチするとスリッと顔を押し付けてきた。

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