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特別刑務所(仮)

第42章 迷い猫

「どういう原理かわかんないけどさ
瑠依は無類の猫好きだし、汚いとか関係なしにとりあえず触るんだよ。
それと、瑠依は普段俺の事名前じゃ呼ばないよ。
あー、そうだ、あとそんなに大胆に誘わない」

「・・・・・・で、でも!気が変わっただけかもとか、喜ばせたいのかなとか!い、いろいろあるし!何よりも猫と人が入れ替わるなんて!ありえない!」



ありえない!って、それは俺の台詞なんだけど・・・



「んー。たしかにあり得ないけど
猫が瑠依に見えるんだ。ごめんな。
お前は誰だ?瑠依の体を返してくれないか?」

「・・・・・・なんで・・・・・・
なんで!?なんでなんでなんで!!
俺は気づいてもらえなかったのに・・・なんで?こんなアホ面なのになんでそんなに・・・」


ポロポロと涙をこぼしながら九条を問い詰める。

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