ミルクチョコレート
第2章 はじめてのオモチャ
「そろそろいいかな…」
(え、もう挿れるの…?)
いつもはもっと長い前戯があるのに
いつもは指を中に挿れて穴を広げてくれるのに
(ガマンしきれないのかな…
可愛い)
そんなのんきなことを考えていた。
すると
彼は何かを取り出した。
「ゆい、これがほしかったんでしょ」
彼が手にしていたのは
私が欲しがっていた電マだった。
「え…どうして…」
「だって、急に電動歯ブラシなんて買ってくるから
使い道といえば、それしかないだろ?」
あの使い道は、意外と有名だったらしい。
(わ…すごい恥ずかしい…)
「言ってくれたらいつでも買ってきたのに」
「だって、そんなの恥ずかしくて言えないよ」
「こんな見つかり方する方がよっぽど恥ずかしいんじゃない?」
「う…」
私は何も言えなくなった。