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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

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「あ」


パッチリ目が覚める。私…綾葉を放置して、勝手に寝てた…。しかも、吸われている途中で……。


情けない…と思った。


勿論のこと、先生は隣にはおらず非常に冷たい布団だけだった。
温もりが欲しくて綾葉を探す。


寝室から出ると、小さなバルコニーで煙草をふかしていた。後ろ姿だけだったが、綺麗なシルエットだった。

ぼーっと見つめていると彼も察したのか、チラリと見られた。
フッと笑われて、見ている所を確認した。


「あ」


本日二度目の漏れた声。今更だが、裸だったことに気づいた。しかも、キスマークだらけ。



「なんだこれ……」

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