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私は官能小説作家の素材

第1章 訪問

部屋の中はかーなり散らかっていて、少し引いた。

女の高い香水の匂いがツーンと鼻につく。

「せんせぇってばあ」

赤い爪をキラキラさせて先生を揺らす。

顔がチラっと見える。
黒髪で、筋の通っている鼻。これを見ただけでもかなりのイケメンのように思えた。


こんな人が官能小説を書いているとは思えなかった。



「…んぁ…仕事か」

ムクリと起き上がり私の顔をじぃーっと見つめてくる。




「な、なんですか…?」

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