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私は官能小説作家の素材

第4章 関係と役目

ばさっと上から真っ白なタオル一枚かけられる。

「あ、ありがとうございますっ!」


自然と笑っていた。


「ごまかしてもバレバレだから。言いたいことあるなら言ってみなさい」

ゴクリと生唾を飲んでしまうほど、心臓がバクバクと動いている。

タオルを身体の上に被せながら、真菜は言う。

「…すず子さんとどんな、関係なのですか…?」

「だーから、前にも言ったけどそんな関係じゃないし、もしも関係あっても神屋には言ってない…だろうと思う」


なんだ、その曖昧な答えは。
でも、今の真菜には何も言えなかった。というより、凄く辛くなった。


既にもう愛しはじめてしまっていたから。

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