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私は官能小説作家の素材

第4章 関係と役目

「今日は、もういいや。ありがとうな」


真面目にありがとうと言われると少し照れるが、まずは自分の息を整えたかった。

「いえっ…はぁっ……いい素材になれば幸い…です…はぁ…」

ちょっと愛想笑い混じり、そして嘘をついてしまった。


素材…。その言葉が固く邪魔をしている。

すず子さん…昔から知ってるとはどういう事なのだろうか。そっちが気になる。


「早く服着てくんない」

「えっ…ひゃっ!!」


考え事で頭がパンパンになってたせいで今の格好を忘れていた。必死に隠すけど、もういろいろ丸見えだった。

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