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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

「会社の人は連れてこれないかもな…」


独り言をポロリとついつい出てしまう。

ふと思っていた、そんなときに携帯の着信音が鳴り響く。至って普通のプルルルル……という着信音。

すぐに取りだして、見てみると


『逢田くん』


と画面に表示されていた。


元カレだったのもあって、胸がざわつく。たまたま、メールだった為少しほっとする。

メールの内容は、


『来週に真菜の街に戻ります。

大都会は人が多くて辛いし、たまたま転勤になったんだ。

そんなの、お前に関係無いかも知れないが…俺は、まだ好きだから。

来週、会おうな。』

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