
先輩と部活
第4章 押し入れの中
「え…今のって…」
先輩がそっと押入れを開ける
「出て行ったみたいだね…」
私も除くと確かにもう誰もいなかった
さっきまでの緊張感はなくなって
一気に安心する
「出よっか」
「はいっ」
そういって押入れから出た
解放感が凄い
そして涼しい
「…」
私がすっきりしているのに対して
先輩は深刻そうに何かを考えている様子だった
「…先輩?どうかしたんですか?」
彼の顔を除く
「あ、ううん。なんでもないよ。それより…」
ぐいっと私の腰を引き寄せ
「続き、しよ?」
や、やっぱり続きするんだ
何をされるのかと思いきや先輩はその場に座った
そして私にその上に乗ってというような
動作とアイコンタクトをする
「えっ…えっ…」
よくわからない行動におどおどした
そんな私に先輩は優しい声と表情で
「おいで?」
