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片目に見える空と君

第3章 ☁︎手を伸ばせば☁︎

「糸醋は?空好き?」

『うーん…どちらかと言えば雲の方が好きだな。』

「何で?」

『空に、よくあってるだろ?』

「あぁ…確かに!」

『だろ?』

「糸醋、曇ってさ…
手を伸ばせば
届きそうなんだ、後ちょっと、後ちょっとで
届く気がするの……だから–––––––」

『空?』

「もう少しで––––届くような気が毎日するの
近づいてくるような気がするの––––––––」

『空?』

「わたしも雲好きだからさぁ…」

『そっそうか。』

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