妖魔滅伝・団右衛門!
第7章 さすらい団右衛門
睦言を紡いだ唇が、団右衛門の首に吸い付く。ちくりと走る痛みは、先程団右衛門が嘉明につけたものと同じだ。二人の首についた同じ跡に、団右衛門は笑みを浮かべた。
「……オレ、誓うよ。生まれ変わっても、何度も、七代先まで、嘉明を守るって」
繋がりをより深めるように、きつく結び離れられないように、団右衛門は深く嘉明と交わる。心臓の高鳴りも、体温も一つになった二人は、溶け合うそこから頂へ登る。
「んっ、ぁ――」
「っ!」
放たれた白濁は、嘉明の奥に浸透していく。体を巡る快楽に震えながら、二人は一つになる喜びに浸った。
「……なあ、部屋に戻らないか? ここじゃ、これ以上出来ないだろ」
団右衛門の誘いに、嘉明は身を預けたまま答える。
「お前のしたいようにすればいい。私を通行手形に、好きなところへ連れていけ」
離れる気配のない嘉明に、団右衛門は達したばかりの自身をすぐに固くする。が、中庭では物足りない。団右衛門は一度嘉明から己を抜くと、嘉明を横抱きにして寝所へ向かった。
警護する小姓は団右衛門を警戒したが、腕に抱く嘉明が団右衛門の安全を保証する。結局小姓は、文句を言えず団右衛門を通した。